インプラントという言葉が普及し、治療を希望する患者様も増加してきました。それに伴いインプラント治療を行う歯科医院も増加し、「気軽に受けられる治療」というイメージが出てきました。
しかし、インプラント治療はあくまで手術を必要とする治療です。当クリニックでは安心・安全に手術を行う為に、
CTやシュミレーションソフトを使った『正確な術前診断』、痛みや出血、骨の切削量を少なくする等の『低侵襲な治療』、しっかりと滅菌した器具を使い、添加物等を使用しない自己血由来の素材を利用した『感染リスクのない治療』
に力を入れています。
パノラマと3Dセンサーを駆使した回転式デジタルレントゲン。
デジタルにより従来のフィルムを使用したレントゲン撮影に比べ、人体に受ける放射線の量を約1/4〜1/10に抑える事が可能に、またCT(3D)機能により断層写真、立体的な撮影ができますので、インプラントのみならず、あらゆる歯科診療でより正確な診断と安全確実な診断が行えます。CT撮影も実行照射時間の短縮により、他のCT機器と比べ放射線量が一番少なく(2009年1月時点)、患者様に必要以上のX線照射をすることなく診査・診断ができ、体にも安全です。
詳しくは
歯科用CTのページ
をご覧下さい。
※撮影したCTデータはソフトを使ってインプラント埋入シュミレーションを行います。
(上画像)
骨を切削する処置の場合、通常は専用のドリルを使用しますが、ドリル切削では、振動や音による不快感を患者様に与える、摩擦熱により組織を壊してしまう等の欠点があります。
それらの問題を解決したのが
「ピエゾサージェリー(サージボーン)」
です。ピエゾサージェリー(サージボーン)は、イタリアのSilfradent社が開発した、インプラント等の歯科手術で使用する医療機器です。
切削部分の長さ・深さを正確に調整でき、精密な骨切削を行うことができます。また、超音波振動により、神経や粘膜、歯肉などの軟組織に損傷を与えず、安全に骨切削を行うことが可能になります。
ピエゾサージェリー(サージボーン)の導入により、骨を対象とする処置の安全性を劇的に高めます。
超音波振動を利用することで、粘膜や歯肉、神経や血管などの軟組織を傷つけることなく、硬組織だけを選んで切削することができます。
PRP=「多血小板血漿」は、創傷の治癒を促進するため、近年歯科治療においても注目されてきた。
しかし、その操作は煩雑であり、外部からの血液凝固剤を加えて人工的に凝固させなければならない欠点を持っていた。
今回、当クリニックで導入した
「メディフュージ」で作られる『CGF』
は、問題の添加剤を加えずに、遠心分離速度をコントロールすることで凝固反応を誘発し、自然なフィブリン網目構造が形成されることでPRPの欠点を克服した。
さらにサイトカインを多く含み、長時間にわたりゲル状態を維持しているため、インプラント治療から歯周組織再生療法まで幅広い術式に対応可能であり、次世代治療の可能性を秘めた素材である。
CGFの利点は
「自分の血液から作成できるので感染などの危険性がない」
ということです。
CGFは血液をメディフュージで遠心分離にかけるだけで薬剤を使用したりしないので
副作用の心配もありません。
採取する血液の量も多くても20cc〜40ccと、血液検査分ほどです。
また上記で述べた以外にもCGFにはまだ利点があります。
CGFは
周囲の細胞によって吸収・置換されてその周囲の細胞になるという性質
があります。わかりやすくいうと、CGFを貼り付けた周りに歯茎があるなら歯茎に、骨があるのなら骨になりやすいという性質があります。
つまり、インプラントを埋入して骨を作りたい所から、手術の為に切開した歯肉などの傷口の治癒まで何でもこなす優れものなのです。
その理由には、
CGFに含まれる大量の『血小板と成長因子』
が深く関わっています。
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